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声 音 光 数字 気配

それらは人間を操る魔物の仕掛けである。
光っていないのに、青や赤の光が見えたような気がする。
音がしたはずが無いのに、音源が無いはずなのに聞いてしまう。

それらに反応し、標的にされた時
見えない世界に住む存在たちは、あなたを支配し始める。

声 音 光 数字 気配
それらは、あなたを操る為のやつらの伏線である事をまず理解して頂きたいと思います。

全ての人にとってそうであると断言は出来ませんが
ある程度の霊媒体質であり、霊感がある方には当てはまる話なのです。

さて影響する存在に違いはあれど、霊体の声に惑わされてしまう人もいます。
私達が「なりきり」と呼んでいる存在です。
「なりきり」は霊体です。
霊体の声が聞こえる人にとって
しかも、弱い人間にとって、この「なりきり」ほど迷惑な存在はいません。

彼らは生きていた時に、名のある人物であったかもしれませんし、普通の人であったかもしれませんが・・・

たとえ話ですが、このようなことがあります。

西暦、1500年頃の日本。
彼は、学者として名のある人物でした。
多くの人たちから、「先生」と呼ばれ一目置かれる存在で
周りから羨望のまなざしを集める人物でもありました。

しかし、50歳になった頃、
結核の為、命を落としてしまったのです。

人間というのは生に固執する生き物ですが、彼もまた、死んだのか、生きているのか、理解できませんでした。どこともなく街道を歩きまわり、かなりの時間が過ぎ去っていきました。

どれくらい歩いた時でしょうか
小さなお堂が道端にあり、その中に道祖神がありました。

彼は、よっこらしょっと、
肉体がないので全く疲れてはいないのですが
生きていた時の感覚で、彼はお堂の入口のところにある縁側に腰掛けました。

しばらくの時が流れ、一人の旅芸人がやってきました。
旅芸人は、道祖神のあるお堂の前で立ち止まり、何かの祈願をし始めました。

「私に向かってなのか?
なにやら、ブツブツとお祈りをしているな・・・」

う~ん。なんだか悪い気がしない。

またしばらくすると、旅の者がやってきました。
また、道祖神に向かってお祈りを始めたのですが
「やはり私に向かってなのか
・・・お祈りをしている・・・」

なんだかずいぶん気分が良くなってきた。

またしばらくすると、旅の者がやってきて
「いつも有難う御座います。また無事に戻ってこられますように」

ただ単に座っていたはずの彼は、勘違いをしはじめたのです。

「そうか、そうか、わかったぞ・・・ホッホッホッホ・・・」

と、肉体を失って数十年ほどの状態では、まだ話すことは出来ないのですが・・
彼は、そんな言葉を言い返すのでした。

彼はなんだか上得意な、
誇らしげな気分になってきました。

そしてまたしばらくすると、今度はおばあさんがやってきて花瓶に花を挿しお祈りを始めました。

道祖神のあるお堂に座っていると、人々がまるで自分に向かってお祈りをしているような気がして
いや、もうこれは自分に対して祈っているのだとしか思えない。
ずいぶん永い間お堂に座っていた彼の心は、もう神になっていました。

浄化されていない霊体は、自らが放つある種の放射性物質の為に、
自らの記憶が薄れていき、時と共に、なにかしらの想いだけの存在になっていきます。
彼は神としての存在であるという想いの存在となってしまったのです。
年月が経つと共に、彼は、道祖神のことなどすっかり忘れ、
自らが、何かの神であると確信するのです。

「ふむ、わかったぞ・・・饅頭を持って参れ!」

とは、言ってみるものの、その言葉に反応する人は、何百年もいませんでした。

彼は、数百年の時を、「なりきり」の神として過ごしたのです。

相当な時間がたったある時、一人の男性がやってきました。

街道は無くなり、あのお堂は裏道のさらに外れのような場所となっているのですが・・・

そのやってきた男性も、むにゃむにゃと何かをお参りしているようでした・・・

いつもの調子で、「ふむ、わかったぞ・・・さすれば饅頭を持って参れ!」と言うと・・・
「えーーーーーー!!」
その男性は驚き、慌て、「か、か、か、神様だー!!!」と叫びました。

「ぇ・・・・あ、ああ、そうだ、神だ・・・」

「あわわわわ・・・ど、どうしたら良いのでしょう・・・」

「私の言う事を聞けばよいのじゃ・・・」

「えええ・・は、はぃ・・・」
それから、本当はただの霊体であるはずの「なりきりさん」は、
その不幸な男性に言う事を聞かせ、いろいろな事をやっていくのでした・・・。

浄化されていない為に、その不幸な男性は、冷気により身体を病んでもいきます。

しかし、その霊体は、偶然にもいろいろな事を覚えており、

奇跡?を起こすのでした。

(終わり)

これが、なりきりの神です。

私達は、なりきりさんと呼んでいますが、
意外にも、霊体の声しか聞こえない人は、
このなりきりの神を本物だと思うようです。

しかし、本物の神が、モノを探させたり、
いろいろな命令をしたりはしません。

これもまた見えない世界の真実なのです。

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